日記が書けない。日記が書けない。メールも書けないし。随分と停滞している今日この頃。
昼間からコタツで寝転んで、在りし日の三島由紀夫を思い出したり。何年何月何日の市ヶ谷駐屯地での演説は云々。その後、古式に則って割腹自殺。手元に資料も無いし、ウェブでも調べる気も起こらないけど。
この事件は一体何なのか。僕は三島を澁澤の目を通してしか知らない。ということは、僕は殆ど知らないということだ。彼は三島について多分多くは語ってはいなかった(翻訳だけしてたかな)。三島の自殺の報を聞いて澁澤は「三島は俺の友人だ」とだけ云ったと記憶している。
理屈や根拠をあまり考えずに思いついたことを思いついたように書いている。街頭でぼけーっと立っていて、いきなり罵倒されるとかなわんと思うが、ウェブで文章を書いている人は罵倒されても当たり前だそうだ。故に、罵倒して然るべきなので私が「斬る」ということなのか。ウェブの世界は現実とは違ってきな臭いとんでもなヒーローが跳梁跋扈しているようだ。僕なんかは出てきていきなりやられるショッカーの戦闘員みたいなもの。かなわないなあ。
ウェブで文章を書いているということは、なんだか三島が駐屯地で演説しているのと同じことだなと思ったりする。自衛隊の連中は耳を傾けたりしない。あざ笑う者だっている。三島のその姿は勇ましくもあるが、俯瞰すると滑稽であり、卑屈であり、悲しい。理屈をこねくりまわしたり、根拠をでっちあげたりと、演説するほうは結構苦労しているのだが、それはあまり周りには伝わらない。演説するのは自由だが自決されたり自決するのはかなわん。そこらへんはなんとか折り合いをつけていくしかないだろう。
折り合いをつけるということは、妥協するということだけではなく、俯瞰して見るということでもあると思う。近視眼の状態からさっと引いてみる。そしたら、見えてくる景色も変わったろう。人の発言だって、もっと別の見方ができただろう。そして、所詮日記である。苦労して理屈や根拠を持ち出すのは、いかにも「勉強しました」とあざとい上に、過度に自己防衛的なので自意識過剰であると思う。とこれも、突っ込みや罵倒に入るのかな。さらっと主張を淡々と述べたほうがすっきりするのではあるまいか。
しかし、なかなかそういう視点が持てない僕のような人間は性質が悪い。一つの地点であーでもないこーでもないと考えてしまう。正しいとか間違っているとかもうどっちでもよかろうことを、粘着質に考えてしまう。これは長所でもあり短所でもある。なんとかしなきゃな。
つーか、在りし日の三島由紀夫なんて云ったけど、リアルタイムには僕は知らないのだ。盾の会…いやあ、怖いなあ。「反共」、「天皇制」、「暴力是認」を旗印にしてたんだからね。ご免こうむりたい。
しかし、この日記もいいかげんに、龍成さんに「いちゃもん」のカテゴリに入れられないようにせねばなあ(と書いている間に「いちゃもん日記」にされてしまいました…嗚呼)。
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今まで事のてん末を興味深く読ませていただきました。<br><br>文章を公開するという事はその時点で相手がいるという事ですよ。<br>理屈や根拠をあまり考えずに思いついたことを思いついたように言及しまくって放置では人格疑われても仕方ないでしょう。<br><br>何も書けないのは、いずしさん自身後始末をきちんと付けていないと無意識に自覚してるからではないですか?
勉強になったんだからむしろ感謝してるんじゃないかと思ってました。意外。<br>これからも思いついたことを思いついたように書いてください、ボクはありきたりな正論を個人サイトで見る気は無いし。<br>いずしさんの発言が多数から批判を被っても助けず煽ったりするかもしれませんけど、毎回楽しみにしてるのは変わりません。<br>あ、無責任な発言をそそのかしてるわけじゃないですよ。それはボク自身が戒めていることですから。
龍成さん。勉強した事が無かったとは云いません。知ったのは引用はアンカーでなくcite属性を用いることと、「W3Cなんて知らないし」と云ったらたこなぐりにするコミュニティがあるので気をつけろというくらいでしょうか。しかし、如何せん学生とっては教師には恨みを持つのが恩に報いると同等なのだと思います。まあ、社会勉強にはなりました。
W3Cって小部屋が3つある便所のことですか?
いずしさんの発言を見ていると、まだ「W3Cなんて知らないし」という地雷を踏んだために狂暴なコミュニティを怒らせてしまっただけだと思っておられるようですね。私が見ていた限りでは、あの言葉が無かったとしても似たようなことになったような気がするんですよ。まあ、相手が違えば展開も違ったのは確かでしょうけど。
s.sawadaさん<br>引用方法の正当性について僕が誤解していたことを差し引けば、僕の発言とその意図は「W3Cなんてそもそも知らないし」という言葉に集約されていると思います。実際、その言葉を引用して反応された日記も多かったので、僕自身はあの言葉が無ければ似たようなことにはならなかったと思いますが、あの言葉が出るのは必然で避けがたいことだったとも思います。残念ながら僕の主張というものに説得力がなかったので多くの人から突っ込みを受け、感情的・場当たり的に振舞ってしまった感はあります。もう少し、一人一人と冷静に時間をかけて議論ができれば良かったと思います。そうすれば、皮肉と中傷の応酬にはならなかったでしょう。<br>もちろん、相手が違えば僕の対応は正反対になっていた可能性も実際に高いでしょう。ことの発端に反省すべき点はありますが、相手が悪かったという気持ちが大きいのも確かです。StrictなHTML等を好む人は他人に対しても厳しい人態度を取ることを好む人が多いのかと思わされました。
そうですね、あの流れでは、確かに「W3Cなんて‥」あるいはそれに類似した言葉が出てくるのは必然だったかもしれません。そういう意味では、議論の滑り出しが悪かったと言った方がよかったかな。もしちょっと流れが違っていれば、全く別の結果になっていたかもしれず、惜しかったなあという気持ちが強いです。