2003-10-22-(水) ローマ字の書き方/Amazonアソシエイト第三四半期報告 [長年日記]

[日本語][教育]ローマ字の書き方

テレビ番組を観ていたら、小学校で教えるローマ字が結構むずかしい状態で放置されているそうな。番組によると日本語のローマ字表記には「ヘボン式」と「訓令式」という二種類があるらしい。前者は「し」を「shi」と表記するのに対して後者は「si」と表記するのだそうな。

番組での調査では、「訓令式」を教えている小学校の割合が圧倒的に多く、「訓令式」と「ヘボン式」を教える学校もあり、「ヘボン式」だけを教える学校も少数ながらあるとのこと。「訓令式」を教えるのは文部科学省が決めてるからとのこと(元教育学部学生の僕としてはエエ加減な発言だが)。文部省へのインタビューでは今後も別にその方針を変える予定は無いとのこと。

いろいろと調べてみると、文部省では「訓令式」を教えなさいと云っているのに、外務省は旅券申請の際に「ヘボン式」で書かせるとかかなり混乱した状況。

僕自身はどっちを習ったのかわからないのだが、今使っているのはヘボン式。なので何となくヘボン式の方が正しいと思ってしまう先入観。

この問題は歴史的に見ると随分入り組んでいるので説明は省くが、ヘボン式の方が古く、訓令式のほうが新しいと云うことらしい。尤も、新しいとは云え戦前の話だそうだが。

日本語とは全く関係のない話だが、よく考えるとパソコンのローマ字入力も「し」をヘボン式にすると「shi」の三文字、「訓令式」だと「si」の二文字。「訓令式」で入力すれば圧倒的に入力速度が速くなるのではないのかな。そこはちょっと統計取ってみなければわからないけど。*1

「ヘボン式日本語表記」は英語読みに適していて、「訓令式日本語表記」は英語よりでないので中立的という意見もある。ヘボン式日本語表記で書いたって日本語が英語圏の人にちゃんと正しい発音で伝わらないことも多いらしい。じゃ、どうすりゃいいんだ。英語が共通語的役割を得ると考えるならヘボン式と云うことになるし、非英語の世界基準だと云う場合は訓令式になるのか。

大体、日本語をローマ字表記するという意味は何かとか、その目的によってどちらを使うかは判断されるべきだとは思うが、どうも、こう歴史が絡まると難しい問題になってしまうのだなあ。*2

尤も、104年かかった標準化においては「IS0*3 3602」で「日本語(カナ文字)のローマ字化」はとりあえずメインは訓令式というように取り決めが行われたとか。会議でアメリカはヘボン式を強硬に押したそうな。でも、日本の問題なのにねえ…。と、最近嫌米感情が高まっています。

しかし、この話題難しすぎてとっかかりがつかめない。

[ネットで稼げ]Amazonアソシエイト第三四半期報告

今四半期(7月1日から9月30日まで)は0円でした(泣)。バナーとか外したし、本も紹介しなかったものなあ。しかし、今後いろいろと対策を考えているので、またうちで買ってやって下さい。

*1 尤も、PCのローマ字入力より日本語入力の方が速いとか、実はそこまででもないとか、いやいや「親指シフト」日本語入力が最速だとかいろいろな話がある。PCを用いた教育の問題も絡めて今後の検討課題

*2 Google 検索: ヘボン式 訓令式

*3 International Organization for Standardization(国際標準化機構)

本日のツッコミ(全2件) [ツッコミを入れる]
# nm (2003-10-23-(木) 19:33)

うちもアソシエイトに登録して以来初の0円でした(;_;)

# いずし (2003-10-24-(金) 03:06)

厳しいですねえ。何か原因など考えられるでしょうか。